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2023年5月28日の投稿1件]

『ノルウェイの森』(村上春樹)
いや今まで読んでなかったんかいって話なんですけどね。こういう、教養を身につけて精神的に成熟してから読もうと思ってた本(作家)が結構あります。これほど既にいろんな解釈や文学的考察がなされている作品に今更陳腐な感想を書くのも恥ずかしいんですが、あくまで記録ってことで見逃してください。
まず、自分の教養の無さがあらわになった。「あーこれなんか元ネタあるんやろうけど何だろうなーわからんなー」の繰り返し。30年後位に読み返してちゃんと元ネタまで理解して、クスっと笑えるようになってたらいいんですけど。
そして「限りない喪失と再生」がテーマだと知って読んだ上で最初、一瞬でも「再生?どこに再生があんの?」と思った自分が恥ずかしい!!きれいさっぱり忘れてしまうのは再生じゃなくて逃避だっての。痛みも傷も抱えてそれでも生きていくことが文字通り「再生」ってことなんですね。ニーチェみを感じる。
すごくすっと読めるのに、このモチーフは何を象徴しているのだろうかと考え、何度でも何度でも読みたくなる。Close

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