『人はどう死ぬのか』(久坂部羊)
昨年大好きだった祖母が突然亡くなって、否応でも死について考える日々を送ってた時に手に取った本。自分の死なんて正直全く想像付かないが、先駆的覚悟性ってことよな~~と思いました。そりゃ考えることから逃げてたら下手な死に方するよな...
パプアニューギニアのウィッチドクターの話が興味深かった。科学がこれだけ広く信仰されている時代の呪術医療ってのも興味深いし、何より「歯が抜け、目が見えなくなって、脚が弱って歩けなくなったら、それが死ぬときだ」という彼の発言。医療の意味を考えてしまう、「死亡率」という冷静に考えたら訳わからん言葉の意味も。とはいえ歯が痛くなれば歯医者に行くし、盲腸になれば内科に行くし、骨を折ったり関節が痛くなったりすれば整形外科に行くけどさ...
自分の死(あるいは家族の死)が迫った時に「人間は絶対死ぬから」と穏やかに受け入れるのは相当難しいし、やっぱり死ぬのは怖い。でもみんないつか死ぬことを忘れてはならないし、考えることを止めるのもよくはない。Close

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